まだ居ります

2020年4月1日(水)くもりのち雨

今年は人事異動の身分だが、なんやかんや始末が合わないのでまだ古巣にいる。古巣とか言うけどそんなに長くいたわけではないし特に愛着もない。何年居座ったかわからなくなり確かめたら四年半だ。子を産んで育休明けからのスタートだった。子の年齢を基準に考えたらよかった。客と深い仲になれる性格でないので異動の挨拶をする人も限られてくるが、それでも何人かに挨拶をするうちにじんわり寂しくなってくる。同じく異動を告げられた同僚もぼちぼち去っていって、寂しさのピークは今週末くらいかなってなかんじ。

同僚にいわゆるメタルのおっさんがいて、この方と一緒に働くことができてほんとうによかったと思った。興味のなかった音楽の分野についていろいろ教えてくれて、おかげでわたしはアイアン・メイデンという素晴らしいメタルバンドの魅力に気づくことができました。今日、おっさんがわたしに餞別だと言って、アイアン・メイデンのレコードをくれた!こんなありがたい餞別ってある?おっさんと別れるのが本当に惜しい。感謝してもしきれない。

髪を切りました髪を

2020年3月23日(月)晴れ

土曜日に髪を切りました。床屋に行く前は伸び放題のボサボサ髪をヘアピンで抑えている感じだったから、今日仕事に行ったら会う人会う人「おっ髪切ったね」みたいな声をかけてくれて嬉しかった。

が、あんまり言われるもんだから思わず「それほど!」と口走ってしまった。それほど言われることですかね、と言いたかったがくっとこらえて、「それほど短くなってしまいました」などと誤魔化してみた。多分誰も聞いていない。

異動が発表されてから心なしかみんな優しいみたいです。おれもうすぐ転校するんだ、となったときの状況に似ていると思った。

ディズニー

2020年3月14日(土)雨

初詣でおみくじをひいたら大吉だったのだった。『旅行』の項目には「早く行くと吉」とあって、2月の末にディズニーに行く予定だからこれはラッキーなのかしらん?と思ったものだった。果たして「早く」の概念の中に2月末は含まれず、この騒ぎでディズニーには行けずじまいだったことをここに記します。悔しいから言うけどディズニー閉園のお知らせが発表されるより二週間も前に我々は勇気ある決断をし、ホテルや交通機関をキャンセルした。職場に出した有給申請も取り下げた。ぴえん(言ってみたかったやつ)。

実際は出発予定日の一週間前に家の給湯器がぶっ壊れて湯が出なくなり、近所の実家に風呂を借りに行く毎日を過ごしているうちに子が風邪をひいて、結局のところ出発予定日は朝から子を病院に連れて行ったり修理業者の対応をしたりと忙しかったのだった。「ディズニー、キャンセルしてよかったね」と言い合ったりした。なにこれ。給湯器の修理にはおよそ10万円かかった。ディズニーに行ったとしたらそのくらいは飛んでいくだろう、でも行ってない!ただただ悲しい。

思えば去年の夏ごろ、そうだディズニーでも行くかと思い立って、そこからチミチミと計画していたのだった。ホテルの手配はもちろんのこと、ディズニー映画を借りてきては家族みんなで鑑賞して、予習を怠らなかった。その努力を無駄にしたくない。ディズニーには興味はないが、「子が就学する前に一度はディズニーに連れて行ってやりたい」という執念でここまで計画を進めてきたところがある。だから数ヶ月先にホテルを取り直した。どうかそれまでに事態が収束していますように。

 

無題

最近の生活といったら!家は散らかっているし、職場は悪口ばかりだし、自分が嫌われていないか気になる自分ホントヤダ。生活、というよりこれは人生みたいな規模の大きなうねりの中にある濁りのような気がしてきて、どこかで一旦リセットしたいなとおもいはじめている。えーどうする仕事やめちゃう??潰しのきくギョーカイではないが、40歳過ぎてからはじめての転職してウチで事務してる女のひといるよ、という友人の言葉がどこか御守みたいになっている。

とりあえずの気分転換として、少しでも他人と関わろう、というのを年明けから意識している。他人というか友人・知人なんだけど、「うち来てお茶しない?」みたいなお誘いを断らないだとか、サシ飲みに誘ってみるだとか。「お茶しない?」はたかが2時間ほどの逢瀬に準備とか気遣いめんどくさ、と思っていたのだけど、ちゃんと考えて準備して当日を迎えたら楽しかったしちゃんと気分転換になった。ありがたかった。

サシ飲み、職場の人をひとり誘って行ってきた。めっちゃ意外そうだったけどちゃんと来てくれて嬉しかった。せっかく来てくれたのだしこの人に愚痴ばっか聞かせちゃ悪いだろうな…と思いながら向かったが、会ってみたら相手のほうからたくさん愚痴がでてきて、やっぱりわたしは聞く側だった。そのほうが楽だ。しょせんわたしはうまく愚痴を言えないやつだ。言おうとすると"罪を犯したことのない者が最初の石を投げなさい"が出てきてしまって、結局舌打ちするだけだ。舌打ちだけがうまくなってしまった。入った居酒屋の焼き鳥がどれも美味しかっただけでも、行ってよかった。

鱈を食べたら

2020年1月24日(金)雨

地元の漁港から週に二回ほど魚屋がやってくる。軽トラの荷台を保冷庫に改造して、その日水揚げされた魚を積んで実家の周辺地域をまわる。実家の玄関前には少しスペースがあって、魚屋はそこに車を停めると向こう三軒両隣に「おはようさーん」と声をかけて歩く。すると近所のババたちがゾロゾロ集まってきて、井戸端会議などしながら魚屋のすすめるものを買っていく。保冷庫は横の部分が作業台のようになっていて、魚屋は客が買った魚を食べやすように仕分けてから売ってくれる。天気が悪くてよい魚が水揚げされなかったときは、冷凍牛丼や冷凍エビフライなどを持ってくる。すると母親はそれを買っておいて、実家に顔を出したわたしにもたせてくれるのでありがたい(うまい)。

今日は魚屋が鱈を売りにきたので鱈汁にします、と連絡があって、実家に寄ると大鍋いっぱいの鱈汁が出来上がっていた。「うちだって二人暮らしになったのにこんなに鱈があってどうしましょ」と言いながら母は、小鍋たっぷりのおすそ分けを持たせてくれた。たぷんたぷんいわせながら帰った。「近所中が鱈を買ったのにみなキモの部分はいらないというからうちで全部もらった。だけどあたしも年であんまりコッテリしたもんは食べられないから、あんたんとこでもらっておくれ」そう言ってキモの部分をしこたま入れてくれたので、夫と二人でうまいうまい言いながら食べた。娘はあんまり好きじゃないみたいだった。わたしは小さい頃からキモが好きだったと思う。白子も好きだ。ほかに胃袋とかも入っていて、噛むといつまでも弾力があるので『ガム』と呼んでいた。「今日は胃袋ないみたいだった」と母は言った。白子もももちろんない。

今年は全然雪が降らないし寒くもないし、あまり鱈汁って気がしないなあ、と思っていたが、食べてみるとそうでもなかったことに気づいた。

初初売り

2020年1月3日(金)雨

お年玉のうち100円玉10枚を財布(これは忘年会の景品でもらったやつ)に入れてバースデイに行った。マフラーとガムを手にしたが、ガムを買うと予算オーバーなので低価格のラムネ菓子を選びなおす。自分でレジに持っていって、「970円です」、トレイに財布の中身全部をぶちまけた。レジのお姉さんは100円玉を10枚数えてから30円のお釣りとレシートをくれた。受け取って、レジから少し離れたところで10円玉を財布に入れる。レシートも半分の半分にたたんでから財布にしまった。車に戻ってからマフラーのタグを外して首に巻いた。マフラーはやさしく首を包み込んで、気づけば眠ってしまいそうだった。

大晦日前前夜

おら明日も仕事だ。明後日は朝のうちに夫の実家に向けて出発するだ。だから我が家には大晦日の大掃除が存在しない。大晦日に大掃除する時間が存在しない。そのことに気づいたのはここ数年のこと。遅いよね、結婚して10年になるのに、わたしたち。それで今月に入ってから、計画的に土日を掃除に費やしてきた。わたしと夫とときには子まで、みなでがんばった。ワンチームだ。家を建てたのが7年前で、以来はじめて掃除したところもある。汚かった。幾つかの洗剤を使って、幾つもの雑巾が消え去った。そんな大掃除も残すところ冷蔵庫のみとなった。ここもなかなか手強いが、扉を締めれば中身は見えないので正直年明けでもいいかなと思いはじめている(もう疲れた)。