髪を切ることは庭木の剪定に似ている

2015年3月13日 くもりときどき晴れ 寒さは昨日よりマシ

冬将軍もついに去ったのか、これからは暖かい日が続くよう。

ひと月くらい前に、娘を実家に預けて髪を切りに行った。前回切ってから4ヶ月経ち、ショートだったわたしの髪は、結ぶに結べない中途半端で邪魔くさいくらいには伸びていた。

ところで娘が生まれてから、この機会にわたし自身も生まれ変わってみようと思っている。といっても、後回しにしていた食器洗いをすぐにやるとか、掃除洗濯をマメにしようとか、ダラダラしないで動こうとか、そういうレベルの低い次元での話なんだけど、目標は「ちゃきちゃきしたお母さんになること」で、だからこれから着る服なんかもそういったテイストになるように選んでいこうと思っている(シンプルユニクロコーデ、的な)。

という旨を、行きつけの美容院のお兄さんにした。だから「いつも以上のショートにしてください」と伝えたら、お兄さんは「あ、わかりました。短髪ですね」と言って髪を切りはじめた。かれこれ8年近く通う美容院で、まあまあ話の弾む(弾ませてもらってる)お兄さんが担当だからずっとお願いしてるんだけど、この人は『女の人の髪を短く切る』のが苦手みたいで、本人もそんなようなことを言っていたし、私の髪もいっつもオーダーより長めになる。だから今回は思いっきり短く、とお願いしたんだけど、短髪…短髪って…と思いながら雑誌を眺めたりしていた。

切り終わってワックスでセットしてもらった髪はなかなかイケていて、妹に見せたら「大竹しのぶみたいだよ」などと言われたのでまあ満足していたけれど、翌日からがひどかった。朝シャンしてもセットしても、ぜんぜんまとまらない。身なりに構わない男子学生のようなヘアスタイルになってしまった。育休中でよかった。冬でよかった。家にいるときはほとんど身なりに構わず、外出するときは帽子をかぶるようにした。

1ヶ月経った今、ようやく落ち着いてきて、帽子なしでも外出できるようになった。腕のいい庭師は伸びた庭木を想像して短めに剪定する、みたいな意味の格言を見たことあるようなないような気がしていたけど、今回はまさにそんな感じだった。次回は短髪で、とオーダーするのはやめにしよう。おとなしく長めのショートカットに甘んじよう、と思ったのでした。

 

1988年3月13日 青函トンネル開通

2015年3月13日 寝台特急北斗星」最終運行日

北海道新幹線の運行によって、寝台特急がなくなってしまうのはさみしい。一度は乗ってみたかった。