なで肩つらい

2015年3月29日 くもりときどき小雨 空気はあたたか

初めてなで肩を意識したのは中二の時、友人に、あんたの肩はちびまる子ちゃんみたい、と言われたからだった。そう指摘されると気になるもので、ショルダーバッグもリュックもすぐに落ちてくるし、Tシャツをはじめ首回りがつまったトップスは似合わないし(ドルマンスリーブを着たときはあまりの似合わなさに笑った)、アゴと肩で受話器をはさんで通話できないし、とにかくその後の生活に「なで肩」は大きな影を落とすことになった。肩の関節がエスパー伊藤なみに柔らかいのは強みだったけど、柔らかいのはそこの部分の関節だけで、しかも柔軟だからといって肩こりにならないわけはなく、むしろひどい肩こりに悩まされたりもしたので、やっぱり何の強みにもならなかった。

以前、わたしの好きなアーティストの方がなで肩のせいでヴァイオリンを演奏するのを諦めた、という旨のエピソードを聞いて、すごく親近感がわいたし少しだけ嬉しい気持ちになったけど。なで肩でよかったのはそのくらいのものである。ちなみにタモリもなで肩であだ名が「矢印」だった、というエピソードは聞いても全然嬉しくなかったし、「矢印」が自分にもぴったり当てはまる分、小さな憎しみが募るのであった。