「短歌の目」4月 投稿しました

 「短歌の目」4月 参加しました。

kazagurumax.hatenablog.com

 

自作短歌の中に、詠めた瞬間おもわず小躍りしたくなる出来のものがあったので、自分でもその閃きを忘れないよう、解説と反省です。

 

 

1.入

入水する今日を追えども間に合わず、血飛沫あびてお先真ッ暗

10.ひとつ

海原にひとつ浮かんで待っている 沈んだあなたに蝕まれるを

4月4日の皆既月食の夜、お風呂に浮かびながら考える。月と太陽をイメージしました。しかし月を蝕むのは地球の影ですね!まあ太陽ありきということで。

 

4.フール

もう二度と失敗したとは言わせない 逃げ道ふさぐ fool proof

「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」だが、その意味するところは「よくわかっていない人が扱っても安全」。その思想の根底には「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提がある。(フールプルーフとは 【 fool proof 】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

the band apart の「fool proof」という曲が好きで、お題を見たときにこの語句しか思いつかなかった。なんとなく意味がわかっていなかったので検索して、だけど使い方あっているかはわかりませんが。

 

7.花祭り

黒土の麓うるおす 雪融けの川にもしみ込む 花祭りの雨

綺麗な日本語でもって季節感を表現したい、という目標を持って取り組んだが、なにしろ語彙が少なくて、春の柔らかい雰囲気などを醸すことができなかった。

 

8.あらたまの

杉の戸を開けて歩めども次の戸が遠くにかすむ あらたまの春

唱歌「蛍の光」より、“いつしか年も すぎの戸をあけてぞ 今朝は 別れゆく”を引っぱってきました。かすんで見えるのは杉花粉のせい、などいろいろ詰め込んでみた。

 

 

以上。

前回の感想、

振り返ってみると、ほとんど日記と変わりないというか、メモでしかないというか。心象、風景、イメージ、綺麗な日本語、そういったものを詠みこんだ短歌を作れるようになりたい。

ふまえて、風景と心象を同時に表すような歌を作れるように考えてみた。けど、まだまだ細部のスケッチが行き届いていないようである。また、「日記」にならないよう意識した結果、前向きではないというか捨てばちな気持ちの歌が多く出来上がった気がする。わたし的には作りやすいんだろう、そういう歌が。

短歌にお似合いのことばもたくさん知りたくなりました。

 

いろんな方の短歌を読みに行ってみては、自然界にロマンを感じるものが好きだなあと思いました。

次回もぜひ参加したく思います。