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匂いを追っている

2015年5月2日 晴れ 家中雑巾がけをする

わたしが高校生の時、近所の生協でとてもいい匂いのするお兄さんとすれ違った。なんともまろやかな香水の匂い。わたしは今も昔も苦手な香水が多くて、「甘い香り」とか「さわやかなマリンの香り」と表現されるものは真冬に暖房の効きすぎた車内で車酔いになっているような気分になるのだけど、そのお兄さんの匂いだけは好きで好きでずっと覚えていて、香水売り場に赴いてはサンプルをくんくん嗅いでおえぇこれじゃない、となる行為を繰り返していた時期があった(香水売り場のサンプルってどれもアテにならないくらい匂いが変わっている)。

あるときついにそのお兄さんと同じ匂いのする人と出会ったが、その人は夫の友人であると紹介されたため、まさか初対面で「香水なに使ってるんですか」なんてこと聞いて気があると思われたらどうしよう、と自意識過剰に躊躇っているうちに機会を逸した。

夫も香水をつけていた時期がある。ブルガリだったかな、女物の香水だった。香水瓶に鼻を近づけて嗅いでもおえぇと思うだけだが、夫の実家の匂いとかそういうのと合わさって、夫がつけているといい匂いだと思えた。今日コンビニに行ったところ、レジをしてくれたサブマネージャー・あおやまがまさにその匂いがしたので、匂いって記憶を呼び覚ますというし、そういうことを一気に思い出したのだった。