「短歌の目」5月 投稿します

3回目の参加です。よろしくご覧ください。

 

tankanome.hateblo.jp

 


1. うぐいす
羽伸ばす女子高生とうぐいすの初音交わる春の放課後

 

2. 窓

窓を手にシェアするつもりで 気がつけばどうでもいいもの見せられている

 

3. 並ぶ
ネコと子と並ぶふたつは家宝なり 目じりタレタレほっぺユルユル

 

4. 水
束の間に平野を覆う水鏡 天地を朱に陽が沈みゆく

 

5. 海
ただひとり進化の海で生きのこり 上陸するは十月十日後

 

6. かめ
背に乗せたぞうが動きませんように 古代インドのかめの沈黙

 

7. 発情
発情を摘出しても構わない 抑えられない春の歓び

 

8. こい
口あけてエサを欲しがるこいのまま 門を登らず竜になりたい

 

9. 茜さす
茜さす 日が枕にも、寝顔にも 暴力的に起こされる朝

 

10. 虹
空を割く半弧の虹は目のようで 片方だけでずっと見ている

 

 

今回は思い入れのある句というか、お気に入りの一首みたいなのがない…

前回までそんな気持ちになれたのは、ビギナーズラックだったんでしょうね。

ちゃんと短歌のことを考えておかないと、これから先も詠みつづけるのは大変だろうなあ。