3回目の参加です。よろしくご覧ください。
1. うぐいす
羽伸ばす女子高生とうぐいすの初音交わる春の放課後
2. 窓
窓を手にシェアするつもりで 気がつけばどうでもいいもの見せられている
3. 並ぶ
ネコと子と並ぶふたつは家宝なり 目じりタレタレほっぺユルユル
4. 水
束の間に平野を覆う水鏡 天地を朱に陽が沈みゆく
5. 海
ただひとり進化の海で生きのこり 上陸するは十月十日後
6. かめ
背に乗せたぞうが動きませんように 古代インドのかめの沈黙
7. 発情
発情を摘出しても構わない 抑えられない春の歓び
8. こい
口あけてエサを欲しがるこいのまま 門を登らず竜になりたい
9. 茜さす
茜さす 日が枕にも、寝顔にも 暴力的に起こされる朝
10. 虹
空を割く半弧の虹は目のようで 片方だけでずっと見ている
今回は思い入れのある句というか、お気に入りの一首みたいなのがない…
前回までそんな気持ちになれたのは、ビギナーズラックだったんでしょうね。
ちゃんと短歌のことを考えておかないと、これから先も詠みつづけるのは大変だろうなあ。