ネコと和解せよ

2015年6月30日 くもりのち晴れ 夕方急に暑くなる

ついにこの日が来た!

娘が産まれてから我が家に連れ帰ってきたのは生後1ヶ月を迎えた直後で、その時うちのネコは1歳6ヶ月だった。無関心なのか警戒しているのか娘には近寄らなかったが、我々への甘えっぷりはすさまじく、まるで赤ちゃん返りだった。幸いというか、ネコはわたしよりも夫のことが好きなので、わたしは娘の、夫はネコの世話をするという役割分担ができた。
ところで、ありがたいことに夫は娘の世話も積極的にしてくれるのだが、そうするとネコはやきもちを妬く。夫が娘に気を向けるだけで、特に用事がなくても(ネコと遊んでいたり撫でたりしている最中でなくても)そちらを向くなと夫をかじりにいく。ちなみにうちのネコは不満があると爪ではなく、もっぱら甘噛みで抗議する。甘噛みといえどもアゴの力が強く、ふくらはぎや足の甲なんかをかじられると我慢できないくらいには痛い。だからそれやめろとその時ばかりは厳しく教育するのだけど、明らかにやきもちからの行動なので、見てるととってもかわいそう。しかも娘にはいっさい手を出さないので、非常に健気でいじらしいのである。
そんなネコも、娘が3ヶ月頃になると興味がわいてきたのかはたまた警戒心が解けたのか、娘の匂いを嗅ぎにきたり頭を毛繕いしたりするようになった。それからベビーベッドに飛び乗り、足元に丸まって一緒に寝るようになった。はじめこそ衛生面など気にしていたけど、今はもう気にしていない。たぶん大丈夫でしょう…。ネコにもリズムができて、夫が帰宅する夕方6時と娘を寝かしつけた9時、それから土日の朝になると時間ぴったりで夫にすり寄ってきて、遊ぼうと誘っている。そしてそれ以外の時間はなんとか我慢するようになった。えらい。
そして最近である。娘がネコを家族と認識し、視界に入ると笑うし、動けば目で追うし、近くにいると手を伸ばすようになった。触りたいらしい。だから娘の目の前では、ネコの頭を撫でてやり、ここをこうすると気持ちいいのだと教えている。それが伝わったのだろうか、きょう娘の手をネコに近づけたら、きちんと頭を撫でたので感激した!ネコは特に嫌とはいわず、まあ気持ちよくはなさそうだったけど、おとなしく撫でられていた。それから娘はおもむろにネコの肉球を掴んだのだが、わたしが慌ててそれをふりほどいている間、ネコは娘に一切抗議しなかった。代わりにわたしがかじられた、ちゃんと躾しとけってな具合に。
今まではネコが娘に危害を加えないか注意していたけど、これからはネコ側の心配もしなければいけないのが大変でもうれしい。ネコと娘はお互いに興味をもって、今のところ関係は良好である。これから兄妹のように育っていってほしいと思う。