親友が、結婚するって

2015年9月14日 晴れ 夕方から冷える

去年の今頃に彼氏ができたと言っていた気がする。とんとん拍子に話が進んだらしい。結婚するって。

わたしが結婚するとき、職場のおばちゃんから「夫婦は我慢だぞ」というありがたいお言葉をいただいた。当時のわたしは、夫婦間に我慢は不要で、そもそも我慢するような相手を選んだつもりはないし、幸せは二人で育てるものでどちらかが苦労して繕うものではないんだし(byさだまさし)、と思っていたから、そのありがたいお言葉は桐の箱に大事に仕舞って、とりあえず引き出しの奥のほうにつっこんでおいた。幸いにして、いまのところ結婚生活で我慢が必要だったことはない(と思う)。けれども一緒にいる時間が長くなってくると、料理の手際から洗濯物の干し方から掃除の手順から、どうもわたしのペースじゃないと気が済まなくなってしまうことがあり、それを作るときはこうしろだのこれを干すときはああしろだのとついつい口出ししてしまい、その何気ない一言は相手にとってはもはやお小言なのじゃないか、わたしに我慢が必要というならそれは「お小言を言いたくなる瞬間」なのだろうなあ。そう気づいたとき、「夫婦は我慢」のありがたいお言葉を、捨てずに仕舞っていおいてよかったと思った。

というわけで、親友には「夫婦は我慢」をはなむけの言葉として贈ることにする。わたしがこの言葉を大事にしている理由を、語って聞かせることにする。