短歌の目10月 投稿します

今月も参加できました。うれしー!
生活が変わってからぼんやりと短歌を考えることができなくなって、そのかわりぱっと思いついたことをメモしてたんだけど、その貯金が今回役に立ちました。これからもこんな風にうまいこと続けていけたらいいな。
それではよろしくご覧ください。



1. 上様

「左様ですお客様は上様です」畑の芋と思えばいいのさ


2.まれ

胎盤類の生まれたてを魔女が煮てさ焼いてさ喰ってさ不老


3.ピアノ

手のひらにたまごをくるむようにして ( ピアノ )で触れる優等生め


4.星座

便宜上、家族になった。船乗りがむかし星座を決めたみたいに


5.々

熱々のホワイトシチューに飛び込んで冬将軍は南下してゆく


6.G

ここにいる。それから21g差し引いたのが昼間のわたし


7.眠

ヘンゼルが小石を辿って帰り着くみたいに唄をなぞって眠る


8.紫

赤紫( マゼンタ )の皮ごと ( イエロー )頬ばって匂わぬ色を思案する秋


9. ひたひた

ひたひたがとろりになるころ被害者の妻は崖っぷちで高笑い


10.【枕詞】秋の田の

六畳に広がるおもちゃは秋の田の落ち穂拾いのように片づく