読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

一歌談樂vol.2 参加します

創作

こちらの企画に参加します。

dottoharai.hatenablog.com

 

3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって(中澤系)

 

 「理解」とはどの部分の理解を指すのでしょうか。わたしは今のいままで「電車が来る危険」を理解できるかできないか、で考えていた。けれどもそういえば、数あるプラットホームの中で「三番線」を選んだ意味も、電車の種類の中から「快速電車」を選んだ意味も、到着でなく通過してしまう意味も、理解できていない。

 ちなみに、わたしの住む地域は田舎だからプラットホームは大まかに「北方面行き」と「南方面行き」の二つしかなく、三番線というのは存在しない。ただし線路は敷いてあって、おもに貨物列車がそこを通過していく。当駅には(田舎といえども)快速も特急も停まるが、けれど一つ前の無人駅は特急や急行はおろか快速すらも通過していく。

 もしわたしがこの無人駅のプラットホームに立ったとき、北に行くでも南に行くでもなくただぼんやりと立ったとき、突然「三番線に~」とアナウンスがあったとしても理解できないだろう。危険か否かの前に、アナウンスの意味が理解できない。けれどもとりあえず「下がって」と言われれば、まあ下がると思う。

 それはわたしの意思で「意味わかんないけどとりあえず下がれの指示に従う」、というよりは、アナウンス側が「下がれの指示に従わせるためにとりあえず意味のわからんことをいった」、みたいな強引さも感じられる。アナウンスは、無人駅の自動アナウンスは、三番線に誰も近づいてほしくないのだ。

 ただし『さんばんせんかいそくでんしゃがつうかします』この意味を理解できる人がいるなら、特にアナウンスはしませんのでどうぞご自由に、そんな突き放した態度、引き留めることを諦めてしまった雰囲気まで感じることができる。