「短歌の目」8月 投稿します

6回目の参加です。

今回はわたしのお題リクエストを採用していただきました。ありがとうございます!
といってもなにか考えていたわけではなく、結果いつも以上に悩むことになりましたが…
自分がどう詠むかより、ほかの方がどのように詠んでくださるかのほうが楽しみです。リクエストの醍醐味ですね。

5日の間お題を捏ね繰り回してるうちに、これぞという一首ができました。
まさにアハ体験といった感じ。
誰にも理解されなくても自分の中では好きな歌になりそうです。
とはいえ共感していただけたらそれはとてもうれしいです…
というわけでお気に入りがありましたら是非スターでお知らせください☆

それではよろしくご覧ください。


tankanome.hateblo.jp


1.ジャワ
「なに食べる?『なんでもいい』はナシにして」 予定調和のジャワとアラスカ

2.くきやか
夏の夜は げに“からふる”がゆきかえど くきやかなるは腕に抱くあか

3.蝉
たましいの羽化した蝉の抜け殻はタンパク質を ( よる )に晒して

4.冥
水黽( アメンボ )がおよぐ水面は灼熱で それは冥土へ続く硝子で

5.まつり
お湯沸いた!赤子が泣いた!ネコ起きた!魚が焦げた!まつりだまつりだ!

6.日焼け
桃ひとつするりと皮を剥ぐきみの肩口つかまえはぐ日焼けあと

7.くちづけ
さっきのは人工呼吸の練習で…くちづけなんかしてないからねっ

8.風鈴
風鈴や エアコン売場に就職し養殖の涼を ( ひさ )ぐこの夏

9.菊
笑ってはいけない読経 仏壇の菊グッズさえツボに入れば

10.【怪談短歌】
その、先、を、読めば、読むほど、気になって、バックライトの、及ぶ、その、先、