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世の中に

2015年4月6日 くもり 肌寒い。例年通りの気温。

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平

はてな題詠「短歌の目」に参加しているから、というわけではないが。

春になるとどうしてもこの一首を思い出し、気忙しい気持ちになっている。はるか南の日本のどこかで桜が咲いたと開花宣言を聞いたときから、桜前線はいつ自分の町までやってくるのかと、気象情報を見ながら進捗状況を確認しなければ気が済まない。先週東京で満開を迎え、そして春の雨に散り始めていると聞いて、関東以南はもう桜の季節が終わっちまったのかとさみしい気持ちになっている。まだここでは桜のつぼみもふくらんでいないのに。

桜を心待ちにするのは、やっぱり花見が楽しいからだろう。ぱんぱんにふくらんだつぼみで赤く見える木も、ほころびはじめて県内最初の開花宣言が出る日も、せっかく花見に行ったのにまだ五分咲きだった週末も、満を持して見に行った満開の夜桜も(そしてあふれかえる人たちも)、いよいよ散りはじめて花筏つくりまくっている公園の池も、全部見なければ気が済まないから、春の花見は気忙しいのだ。

日本の下のほうからワーとやってきて、わたしの町を一瞬でピンクに染めて、そしてサーと去っていく、お祭り囃のような桜もようが、ちょっと怖くも、ある。

 

ちなみに、春の期間限定のお花見団子を、すでに二回食べました。花より団子の件も含めて、この時期は気忙しいです。

 

今週のお題特別編「春を感じるとき」
〈春のブログキャンペーン 第1週〉