短歌の目11月 投稿します

今月もよろしくご覧ください。

 

 

 

1. 本
路地という路地には本初子午線の呪いが満ちて今日を仕上げる

 

2. 手袋
小岩井の羊 六花を食むごとに偶蹄類の手袋を編む

 

3. みぞれ
半分は東京行きの雪になり もう半分にみぞれ降る朝

 

4. 狐(きつね、キツネも可)
狐火は電信柱に留まってさみしいひとのベッドを照らす

 

5. メリークリスマス
ハッピーハロウィン! 三列シートの真ん中に押し込められて メリークリスマス!

 

テーマ詠「酒」

これとこれ好きだったよねとあの頃のコードネームの前に立つきみ

 

茶箪笥の茶筒の中のビー玉が待っててくれたような ロブ・ロイ

 

 

今月は旅行したりライブに行ったり非日常が多かったからか、「詠みたい!」と思える材料がたくさんあって考えるのたのしかったです。経験が大事なのだな、なにごとも。