無題

2019年5月19日(日)晴れ 洗濯を2回する

月明かりの眩しい夜でした。わたしと娘が横になると、ちょうど目のあたりに月光が当たって、「まぶしいね」、眩しくても我慢して寝ろ、というやりとりがある。

「ねえ、どうして月は丸くなったり半分になったりするの?」

わたしはヨッシャと思った。子どもから、どうして空は青いの、どうして海には水があるの、と聞かれてみたいと思っていたから。科学的根拠に基づいてできる限りわかりやすく説明したろと思っていたから。だから月の満ち欠けについてはりきってしゃべりだしたが、すぐになんと言っていいのかわからなくなった。理科の授業が思い出せない。わかんないから明日パパに教えてもらお、とごまかした。

ふと隣を見ると子は目を見開いて、こちらを見てニタニタ笑っている。月明かりは眩しく目玉を光らせているが、表情筋が影を落としていて怖かった。顔がこわいと思わず言ってしまった。「つまんねえこというからわらっちゃったよ」、思ったより低い声で返事が帰ってくる。それから「ねえ、あやつり人形って知ってる?」と言うと、あくびをして寝てしまった。