日記

2021年2月9日(火)吹雪

産婦人科のエコー技師は検査中に薄ら笑いを浮かべて喋る人で、態度だけ見るとけっこう軽薄な感じなんだけどそれがなんか好きだ。腹にゼリーを塗るときは絶対にヘソに塗り込んでやるぞという気概を感じるし、検査が終わると「ゼリーの拭き取りはご自身でやってください」と熱いオシボリを差し出してきて、自分はさっさとエコー装置のゼリーを拭きはじめてしまうのも、いい。あんのじょうヘソのゼリーは拭き取りにくい。診察台の上でモソモソと身支度を整えるときに毎回尻が半分出てしまうけど、検査室はオープンな場所にあるから「今なら誰かに尻を見られてしまうかも…」というドキドキがある。ある意味内診台の上よりも緊張感があり、それを紛らわすために技師に雑談を振ると薄ら笑いの返事が返ってくる一連の流れが好きだ。