「じゃあ、今日はママとお出かけしちゃおうか」

2020年11月12日(木)晴れ

変化の兆しに敏感に反応してめちゃ不安定だった子のメンタルが最近すこし安定してきたようだ。そう思えるようになってようやく、日記書こうかなという気になった。

忘れもしない9月22日の夕飯から食べ物が喉を通らなくなり、常時不機嫌になり、面白くない日々が続いた。ある朝保育園に行くぞと急かしていたら、玄関で片足を靴に突っ込んだまま動かなくなり、保育園に行きたくない、と言った。きたぞコレ、と思った。いつかこういう日が来ると思ってたんだ。保育園に通い始めたばかりでまだ小さかった頃の「行きたくない」とは違う、明確に理由がある、または理由なんてない類の「行きたくない」だ。そんでこんな日が来たら、にっこり微笑んで「じゃあ、今日は特別にママとお出かけしちゃおうか」と言おうと思っていた。けれど実際のところ、うまくコミュニケーションがとれない日々に朝の忙しさも相まって、情けないことに涙が出てしまった。なんでそんなこと言うのよッ!ドスドスと音を立てて部屋に戻り、保育園に電話を掛け、涙声で「き、今日は行きたくないって言うのでお休みしますぅ〜」と告げると先生は案外あっさり対応してくれた。仕事は午前休みをとった。

このへんでわたしの気持ちも切り替わって、着替えて、カバンにおやつをつめて、子と二人で海へ出発した。天気のいい日だった。砂浜でくるみを拾ったり、波を追いかけたりして遊んだ。「わたしのイライラも、カカのイライラもなくなったみたいだねえ」、と子は言った。子は子なりに、自身の中に言葉にできないイライラがあることを自覚していたんだな。さぞかし辛かったろう。

わたしは午後から仕事に行くので、子は昼前に実家に連れていった。帰路の車内でぐっすり眠って、起きたらそれはもうスッキリした顔をしていた。昼飯も結構食べたよ、と母が言っていた。職場に着くと、上司も同僚も子のことを心配して温かい言葉をかけてくれるのでありがたかった。給湯室で芋煮を作って昼にみんなで食べたんだよ、かずさんも食べておいでよ、と言ってくれたのでごちそうになった。おいしかったです。

次の日は機嫌よく保育園に行ってくれて、その次の日はまたグズグズだった。三歩進んで二歩下がるだな、と思った。