日記

2021年8月26日(木) くもり

学童に子を迎えに行ったらその玄関先にまるで狛犬のように二人の女の子が立っていた。こんにちはと挨拶すると片方が「誰のお母さん?」と尋ねるので、(子の名前)のお母さんだよ、と答える。学童わりとアットホームな雰囲気で、このように答えると大抵の子は中に入って先生に教えてくれたり、子を連れてきてくれたりするのだけど、今日の女の子は「その子一年生でしょう、知ってるよ」と言っただけで終わった。それじゃあと玄関に入ろうとすると、今度はもうひとりの方が玄関脇の植え込みから花を摘み取り、「この花の蜜、あんまり美味しくないよ」と言いながらわたしに渡してきた。ああ、今コロナが流行ってなければなぁ、ごちそうになるのになあ!と思いつつ、その花をありがたく頂戴し、植え込みの根本にそっと置いた。そういえばこの子たちと春にもお話したことあったかもしれない。あのとき学童の玄関の脇には、別の蜜滴る花が咲いていて、その蜜を舐める舐めないでやり取りがあったんだった気がする。それから二人は今日までにあらゆる花の蜜を味わって確かめてるんだとしたらどうだろう、ちょっと面白いとおもった。